初めてのキャンプに挑戦したいけど、初心者でも立てやすいテントがどれか分からない。
テント以外にも必要なものはある?
説明書を読んだけど、ペグダウン(ペグで地面に固定すること)の方法や、ガイロープ(張り綱)の取り付け方までは書いていない…。
キャンプ初心者にとっては分からないことだらけですよね。
ここでは設営しやすいテントや、テント以外に必要なもの、テントの立て方やガイロープ(張り綱)の役割まで詳しくお伝えします。
1.初心者でも設営しやすいテントはどれ?
初キャンプで、テントの設営に苦労された方は、非常に多いのではないでしょうか。
実際にキャンプ場では、一時間以上悩んでテントを立てている方を度々見かけます。
『初心者でも設営しやすい』
『初心者の方でもわかりやすい構造』
そう書いていたはずなのに、どうしてこのようなことが起きるのでしょうか。
そもそも、本当に『初心者でも設営しやすい』テントだったのか。まずはそこから考えてみましょう。
1-1.テントの種類
テントの種類は、大きく分けると次の6つになります。
①ワンタッチテント・ポップアップテント
②ワンポールテント
③パップテント
④ロッジ型テント
⑤トンネル型テント
⑥ドーム型テント
それぞれどんなテントか、詳しく解説します。
1-2.各テントについて詳しく解説
①ワンタッチテント・ポップアップテント

初心者でも簡単 ★★★
収納性 ★☆☆
初心者でも迷わずに、すぐに立てられるのがこのテント。
ポールを連結して組み立てたりする必要がなく、開くだけでテントになります。
ワンタッチテントは、傘の様な仕組みになっています。
ポップアップテントは、袋から取り出して広げると『ぱっ』と立ち上がるタイプのテントです。
どちらも設営が圧倒的に楽なのがメリットです。
その半面、機能面では他のタイプに劣るものが多く、ポールが折れたり可動部が故障すると修理できません。
収納サイズが大きいのもデメリットです。
簡易テントですので、気軽にデイキャンプに使ったり、お試しには最も適しています。
とりあえずキャンプをやってみたい!という方はこれで十分。
もっと長くキャンプを趣味として楽しみたいという方は、別のタイプを選んだ方が良いでしょう。
②ワンポールテント
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初心者でも簡単 ★★☆
収納性 ★★★
ポール1本設営できる、三角形のテントです。ティピーテントと呼ばれることもあります。
テント本体をペグダウンした後、ポールを入れて立てるだけのシンプルな作りです。
ただ、「初心者でも設営できる」と書かれていたはずなのに、苦戦している方が多いのがこのタイプ。
原因はテントを広げずペグダウンをしていたり、正しいペグダウンが出来ていないためです。
また、中からポールでテント生地を押し上げなければならないため、力のない方も苦労されているようです。
設営の際は、フロア部分をきれいに広げることを意識してみましょう。
ポールを立ち上げる時も、最初からまっすぐ立てようとせず、斜めから徐々に押し上げるようにしてみましょう。
③パップテント

初心者でも簡単 ★☆☆
収納性 ★★★
2本のポールを使って設営する、三角形のテントです。
元々、各国の陸軍に野営用に支給されていたテントをモデルにしており「軍幕テント」とも呼ばれています。
無骨な見た目で、ソロキャンパーに人気です。
ワンポールと異なるのは、ポール立ち上げの際に「ガイロープ(張り綱)」が必要になる事。
タープを張ったり、キャノピー(テントのひさし)の立ち上げをしたことがある人なら問題ないですが、初心者はバランスをとるのにかなり苦労します。
他のテントでキャノピーの立ち上げに慣れてから、チャレンジする方が無難です。
④ロッジ型テント
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初心者でも簡単 ★★☆
収納性 ★☆☆
家の様な形で、見た目もおしゃれなのがロッジ型テント。
屋根が高く、壁面が立ち上がっているため、スペースも広くて居住性が非常に高くなっています。
ファミリーキャンプやグループキャンプでもゆったり過ごせるぐらい快適なのが魅力です。
基本的な組み立て手順は、骨組みを作ってからフライシートをかけます。
現代のモデルはポールを倒したまま幕を取り付けられるなど、初心者でも比較的簡単に設営できるよう工夫されています。
ただ、骨組みが非常に多いことと、たいていの場合ポールがスチールなので重いのがデメリット。
設営に時間がかかる為、早くテントを立てたい方には向いていません。
⑤トンネル型テント

初心者でも簡単 ★★☆
収納性 ★☆☆
名前の通り、アーチ状のポールを複数並べて設営する、トンネルのような形のテントです。
室内が非常に広く、シェルターのように使ったり、インナーテントを取り付けてツールームテントのように使ったり出来るのも魅力です。
組立手順も比較的簡単です。
難点としては、幕体が重い為、女性や力のあまりない方だと、少し組み立てに苦労してしまう点。
また、大型の物が多く、二人以上で組み立てすることが推奨されています。
収納サイズも非常に大きく、マンションなどでは収納スペースに困ってしまうことも…。
⑥ドーム型テント
初心者でも簡単 ★★★
収納性 ★★☆
ファミリーだけでなく、ソロキャンプや山岳用なども含め、一番愛用者が多いのがこのテント。
ファミリーで使われることの多いツールームテントも、その多くはドーム型テントです。
組み立てれば自立しますし、形的に風を受け流しやすいのもメリットです。
メーカーによって形が異なり設営方法もさまざまなので、一見難しく感じてしまいます。
しかし、最初にお伝えしたとおり、一番愛用者が多いのがこの形です。
つまり最も「購入者からのフィードバック」が多いということ。
使用者が使いやすいよう考えてリニューアルされ続けている為、実は初心者が一番失敗しにくいテントなのです。
例えば「ポールが多くて分からない」というご意見には、スリーブとポールに色で目印をつける等の工夫がされています。
有名メーカーでは、大型のツールームテントでも一人でも組み立てできるタイプも発売されており、年々進化しています。
ポールが二本だけの単純な構造の物なら、ペグの本数が少ない分、ワンポールテントより早く設営できます。
2.テント以外に必要なものがあるって本当?
テントだけを準備してキャンプ場へ行くと、思わぬ失敗をしてしまいます。
例えば、付属のペグが全然地面に刺さらなかったり、ハンマーを買い忘れていたなどです。
そんな失敗を防ぐために、テントを購入した後、追加購入すると良いものをご紹介します。
2-1.まずは内容品をチェック
テントは、メーカーによって内容品や付属品がまちまちです。
フィールドに出る前に開封して、なにか不足がないか、使えそうかどうか確認してみましょう。
メーカーによって、ペグが付属していない、ガイロープ(張り綱)が細く頼りない、自在金具が良く効かないなどがあります。
少し心もとないと感じた場合は、追加購入を検討しましょう。
2-2.追加購入すると良いアイテム
①ペグ・ガイロープ(張り綱)・自在金具
ペグとは、テントを地面に固定するための『杭』です。
付属のペグがプラスチックやアルミの細いものだった場合、硬い地面では刺さりません。
使っているうちに、ペグが曲がったり折れてしまうこともよくあります。
万が一の予備のことも考えて鍛造ペグやジュラルミンペグ、スチールペグなど「丈夫なペグ」の購入を検討しましょう。
▲先がとがっていない細いペグは刺さりにくいので、右のペグのような先がとがったものに思い切って買い替えるのがおすすめ(左はHilanderスタッフ私物です)
ガイロープ(張り綱)は、風の影響を受け流したり、テントをきれいに張るためのものです。
細く頼りないと感じた場合は、こちらも購入しておきましょう。
多めに買っておくと、キャノピーを立ち上げる時などにも使えます。
自在金具は、ガイロープ(張り綱)にテンションをかけてピンときれいに張るために必要な道具。
一見必要なさそうですが、テント性能を最大限に引き出すためには重要な存在です。
自在金具がプラスチックの物だと、割れてしまったり、そもそもあまりストッパーがきかない場合もあります。
こちらも追加購入しておくと、緊急時にリペアが出来て便利です。
②ペグハンマー
ペグ打ちの際に必要なのがハンマーです。
木工などに使用する「金槌」は、ペグを打ち込めても「ペグ抜き」が無いため、片付けの際に苦労します。 キャンプ用のペグハンマーを用意しておきましょう。
③グランドシート・インナーマット
こちらはテント内を快適にするアイテムです。
グランドシートはテント底面の汚れや破れを防ぐ為に、インナーテントの下に敷きます。
テントを長く大事に使いたいのであれば、テント購入の際に一緒に買っておきましょう。
インナーマットは、インナーテント内の居住性を高めます。
クッション性が高いため、石が多くて地面がゴロゴロしているようなサイトでも、テント内部が快適になります。
そして実は、この二つのアイテムには、重要な効果があります。
2-3.テントレイヤードの重要性
グランドシートやインナーマットを重ねて敷くことを「テントレイヤード」と言います。
どちらも、無くてもテントは使えますが、あった方がより快適に過ごせます。
例えばグランドシートを使用しなかった場合、下記の様なトラブルが発生しやすくなります。
- 地面の凸凹の影響でインナーテントの底面が傷つき、穴が開いたり破れたりします。
- 地面の湿気の影響でインナーテントの底面が濡れます。
- 地面の湿気や冷気の影響でテント内部に『結露』が発生します。特に湿度の高い日や草地、雨天時はテント内部に水たまりが出来ます。
このようなトラブルを回避する手段が、テントレイヤードです。
①グランドシートの役割
テントは、フィールドにおける「家」のような物。そして家を建てる時に最も大事なのが「基礎(土台)」です。
この「基礎(土台)」の役割を果たすのが、グランドシートです。
インナーテントの底面は、耐水性に優れており、グランドシートが無くても使えます。
しかし、地面が凸凹したキャンプ場の場合、穴が開いたり、破れたりすることがあります。
グランドシートはテント底面の保護に加え、地面からの湿気や冷気を防ぐ効果があります。
テント底面が濡れず撤収も楽になり、テント内部に結露が発生することも抑制します。
メーカー純正品が一番ぴったりですが、純正品がない場合は、ブルーシートなどで代用しても問題ありません。
購入する時は、インナーテントより少し小さめの物を選びましょう。
※インナーテントの底より大きい場合、フライシートから流れ落ちた雨水がグランドシートに溜まり、テントが浸水してしまう恐れがあります。
②インナーマットの役割
グランドシート(基礎)の上にテント(家)を建てたら、床面には「畳やカーペット」が欲しくなりますね。
その畳や、カーペットの役割を果たすのがインナーマットです。
インナーマットは、グランドシートでは防ぎきれない地面の凸凹や湿気、冷気を緩和します。
テント内部の結露を防ぐ効果に加えテント内の断熱性も上がりますので、秋冬は特にあった方が快適です。
メーカー純正品がない場合は、インナーテントに合ったサイズの物を選びましょう。
クッション性の高いピクニックマットや、野外用のラグなどがおすすめです。
▲寝室にラグを敷いた状態(ラグ、マットはHilanderスタッフ私物です)
おしゃれなデザインの物を選べば、テント内部のコーディネートも楽しくなります。
テントの寝室の状態を整えてから、インフレータブルマットやエアマットを使えば、非常に快適に眠ることが出来ます。
3.基本のドーム型テントの立て方
それでは、実際にドーム型テントを立ててみましょう。
ドーム型テントには、「吊り下げ式」と「スリーブ式」があります。
スリーブ式の小型テントは、吊り下げ型のテント手順はほとんど変わりません。
しかしながら2ルームテントのような、大型のドームテントは、少しだけ手順が変わります。
ここでは吊り下げ式テントと、スリーブ式の2ルームテントの立て方をご説明します。
説明書には書かれていないような、細かいポイントもお伝えしていきます。
3-1.吊り下げ式テントの立て方
「吊り下げ式」では、Hilanderスタッフの私物テント(ogawa ステイシーST-2)を使用して説明します。
①テントの入り口を決める
入り口は必ず「風下」にします。
入り口が「風上」にあると、テントの中に風が吹き込んでしまい、内部にゴミや砂が入ったり、テントが吹き飛ぶ原因になります。
②グランドシートを敷く
グランドシートを敷きます。風で飛んでいかないよう、ペグで仮止めしておきましょう。

▲仮止めなので、ペグは深く打たなくてもOK。
ペグハンマーにループがついている場合は、手にかけておきましょう。
ペグハンマーがすっぽ抜けるのを防ぐほか、ハンマーが持ちやすくなるため、力が伝わりやすくなります。
③インナーテント(寝室部分)を広げる
グランドシートの上に、インナーテント(寝室部分)を広げます。入り口を間違えないようにしましょう。
風で飛ばないよう、インナーテントのペグループを、グランドシートの仮止めペグに引っかけておきます。

▲引っかけることでインナーテントが風で飛ばされることも防げます。
④ポールを繋ぎ、グロメットに差し込む
ポールを繋いで、グロメットの片方に差し込みます。 対角線上に移動して、もう片方もグロメットに差し込みます。
この時、無理にポールを立ち上げようとせず、寝かせた状態で曲げるとスムーズに差し込めます。

▲無理に持ち上げると余計な負荷がかかります。寝かせた状態で曲げましょう。
⑤インナーテントのフックをかける
ポールを二本とも差し込んだら、インナーテントのフックをかけていきます。
天頂部分から順に、下へフックをかけていきましょう。これでインナーテントが立ち上がります。
ポールが2本だけの単純なドームテントの場合は、この後フライシートをかぶせて固定します。
※今回使用したテントには、もう一つポールがありますが、ここでは割愛します。
⑥フライシートを被せ、ポールに固定する
フライシートをインナーテントの上から被せ、内側の面ファスナーでポールに固定します。
テントの機能を最大限に発揮できるよう、テントを美しく張るために必要な工程です。手を抜かないようにしましょう。
テント下部にバックルがあるタイプは、面ファスナーの固定後にバックルを止めましょう。

⑦テント本体をペグで固定する
フライシートを固定し終わったら、テント本体をペグダウン(ペグで地面に固定)します。
この時、テント各部のファスナーがちゃんとしまっているか確認しましょう。
※開けたままの状態でペグダウンしてしまうと、生地が引っ張られてファスナーが閉まらなくなります。
ファスナーが全部しまっていることを確認したら、まず地面に近い場所からペグダウンします。
※先にベンチレーション部やガイロープ(張り綱)をペグダウンすると、ポールに負荷がかかり破損の原因になります。ペグダウンの順番は「下から上へ」と覚えておきましょう。
まずは寝室(インナーテント側)から固定します。
最初に風上側(インナーテント後方)の片方にペグを打ち込み、次に対角線上の反対側(インナーテント前方)に打っていきます。
ペグダウンの際に、一緒にグランドシートのループも固定しておきます。
再度、風上側に移動し、もう片方にペグを打ち込み、対角線上の反対側にペグを打ちましょう。
こうすることで、しっかりテントが広がります。
ペグダウンの際には、ペグの角度にも注意しましょう。地面に対して60度~90度の角度に傾けて打ち込んでください。
ペグのまっすぐな部分がしっかり地面に刺さって見えなくなるぐらいに、ペグを打ち込みましょう。
寝室部分が固定できたら、前室部分も固定していきましょう。
テント下部のペグダウンが終わったら、ベンチレーション部分もペグダウンします。

テント本体とベンチレーションの固定が終わったら、テント下部のバックルにある調整ベルトを締めます。
⑧ガイロープ(張り綱)をペグダウンする
初使用時は、ガイロープ(張り綱)はテント本体に結び付けられていません。
『もやい結び』で、テント本体に結んでおきましょう。
テント本体に結び終わったら、ガイロープ(張り綱)をペグダウンして固定します。
ペグダウンし終わったら、ガイロープ(張り綱)がピンと張るように、自在金具でテンション調整をして完了です。
3-2.スリーブ式テント(2ルームドームテント)の立て方
「スリーブ式」では、Hilanderの『アルミフレーム2ルームテント』を使用して説明します。
大型の2ルームテントの場合は、二人以上で設営するのがおすすめです。

①テントの入り口を決める
入り口は、必ず「風下」にします。
②フライシートを広げる
吊り下げ式とは異なり、フライシートを先に広げます。
風で飛ばないよう、テントの後ろ側をペグダウンして仮止めしておきます。
③ポールをスリーブに通す
ポールとスリーブの色を確認し、同じ色のスリーブにポールを通します。
スペースが狭い場合は、ポールを組み立てずに接続しながらスリーブに通していきましょう。
周りに十分スペースがある場合は、ポールを組み立ててからでも問題ありません。
このテントの場合は、黒のポールの上にシルバーのポールが重なるようにしておきましょう。
スリーブにポールを通す際は、引っ張らず、押していくように入れます。
逆側からポールを引っ張ってしまうと、接続部が抜けてしまってテント生地を嚙みこみ、破損の原因になります。
絶対にポールを引っ張らないようにしましょう。

▲画像のように、スリーブの端を持ち、テント生地を引っ張りながらポールを押していくのがコツです。
④ポールをグロメットに差し込み、テントを立ち上げる
クロスしているポールの片側をグロメットに差し込みます。


反対側に回り、ポールがクロスしている部分を持ち上げて、生地を手繰り寄せ、ポールを押し込んでいきます。
この時、ポールを無理に立ち上げようとすると、生地の重みでポールに負荷がかかり、破損の原因になります。
『ポールをスリーブに押し込むようにする』のがポイントです。
半円を描くようにフレームを曲げていき、ポールをグロメットに差し込みましょう。
クロスしている部分が立ち上がったら、残りのポールも同様にグロメットに差し込みます。全てのポールをグロメットに差し込んだら、テントが立ち上がります。
テントを引っ張って、全体をきれいに広げて整えましょう。

⑤ポールとテント本体を固定する
本体に付いているプラスチックフックをフレームの全箇所に取り付けます。
ポールがクロスしている部分は、トグルとループで固定します。


⑥テント本体をペグダウンして固定する
本体をペグダウン(ペグで地面に固定)します。
この時、テント各部のファスナーがちゃんとしまっているか確認しましょう。
開けたままの状態でペグダウンしてしまうと、生地が引っ張られて、ファスナーが閉まらなくなります。
確認できたら、仮止めしていた後方部のループ2箇所、調整ベルト2箇所をしっかり打ち込みます。
次にビルディングテープ部6箇所にペグを打ち込んで固定しましょう。
そのあと、残り全てのループと調整ベルトにペグを打ち込んで固定します。
固定し終わったら、調整ベルトで張り具合を調節してください。

⑦ガイロープ(張り綱)をペグダウンする
最後に、ガイロープ(張り綱)をペグダウンして固定します。
ガイロープ(張り綱)が本体と結び付けられていない場合は、もやい結びで結んでおきましょう。

ペグダウンし終わったら、自在金具でガイロープ(張り綱)がピンと張るように、テンション調整をします。

⑧インナーテントを取り付ける
まずは寝室部分にグランドシートを敷きます。
本体寝室床面のリング(6箇所)にインナーテント用グランドシートのフックを引っ掛けます。.jpg)
つぎに正面扉(コンセント用ファスナーのある方)を手前に向けて、インナーテントを広げます。
床面のフック(6箇所)を本体リングに引っかけます。
後方から順番に、入り口に向かってトグル(14箇所)をリングに引っかけて、インナーテントを取り付けたら設営完了です。 (1).jpg)
4.ペグダウンとガイロープ(張り綱)の役割
テントを立てた後、すべてのペグループをペグダウンしていない方を多く見かけます。
また、ガイロープ(張り綱)を張っていない方も少なくありません。
しかし、ペグダウンとガイロープ(張り綱)には、非常に重要な役割があるのです。
- テントを固定する。
- 風から受ける力の影響を分散(補強)する。
- ダブルウォール仕様のテントのフライシートとテント本体の間に隙間を作る。(ベンチレーション機能が正常に働く)
実際にペグダウンやガイロープ(張り綱)の使用を怠った場合、具体的にどのような事が起きるのでしょうか?
4-1.ペグダウンやガイロープ(張り綱)の使用を怠った場合に起きること
①テントが飛ばされる
「テントの中に荷物を置いておけば、固定されるから飛んで行くことはない」
そんな風に思われる方も多いですが、残念ながら大きな間違いです。
テントは風の影響を非常に受けやすく、荷物を入れていても、ペグや張り綱を使っていないテントは簡単に吹き飛ばされます。
飛ばされたテントは、着地した際に布地が破れたり、フレームが折れる事があります。
②テントが引きずられる
テントが飛ばなくても、風で押されて動く事があります。
地面には棘や石がある為、インナーテントの底面がこすれて破れてしまう事もあります。
③ポール(フレーム)が折れる・曲がる
ガイロープ(張り綱)には、風の影響を分散する効果があります。
ガイロープ(張り綱)をきちんと張っていないと、風から受ける力が分散できず、局所的に力がかかります。
そのため、突風が吹いた際にポール(フレーム)が折れたり、曲がったりする事があります。
張り綱を正しい方向へ張っていない場合も、同様にポール(フレーム)の破損原因となります。
④ベンチレーション(換気)が正常に機能しない
ベンチレーション(換気)は、フライシートとテント本体の間に隙間が出来る事で、最大限に機能が発揮されます。
ペグダウンや張り綱をしないと、隙間が出来ず、ベンチレーション(換気)機能が正常に働きません。
結果、結露の原因にもなり、テント内がびしょびしょに濡れてしまうこともあります。
⑤テント本来のスペック通りにならない
ペグダウンやガイロープ(張り綱)を使わないと、テント本来のスペック通りのサイズになりません。
フロア底面がピシッと張られていないと、テント内の居住空間も変わります。
また、フライシートがシワだらけでは風雨に弱い構造になってしまいます。
見た目も美しくないので、テントはきちんとペグダウンして、ガイロープ(張り綱)もちゃんと張りましょう。

▲ペグダウンや張り綱をしていないと、左のようにシワシワになってしまいます。しっかりペグダウンと張り綱をして、テントの性能を引き出しましょう。
4-2.ガイロープ(張り綱)の正しい張り方
ガイロープ(張り綱)を張る時は、適当な向きに固定しないようにしましょう。
ポールの延長線上にある位置の地面に固定してください。
ポールの延長線と極端に違う方向に張り綱を引っ張ると、不必要な力が働き、破損の原因になります。

▲左は悪い例です。右のように、ポールの延長線上を意識しましょう。
また、必ず地面に固定して下さい。
立ち木等、地面よりも高い位置に張り綱を固定すると、テントにかかる力が分散されてしまい、強度が落ちてしまいます。
まとめ
初心者の方が一番失敗しにくいテントは「ドーム型テント」です。
購入者が最も多いため、メーカーも意見のフィードバックを取り入れやすく、改良もしやすい為です。
テント以外にも、ペグやガイロープ(張り綱)などの予備、ペグハンマーを購入しておきましょう。
テント内部の居住性をより快適にするには、グランドシートやインナーマットを使って、テントレイヤードをしましょう。
テントを張れたら、きちんとテントをペグダウンしましょう。
ガイロープ(張り綱)をしっかり張ることで、テントの性能を最大限に引き出すこともでき、見た目も美しくなります。
こちらの記事を参考に、ぜひ実践してみてください。
