保冷力が高いクーラーボックスに、たくさん氷を入れたはずなのに、すぐに溶けてしまった!
そんな経験をした方も少なくないと思います。
実はロックアイス(かちわり氷)・板氷・保冷剤のどれを保冷に使うかで、保冷効果も変わります。
また、何をどれくらい冷やしたいかによっても「正解」が変わります。
「ロックアイス(かちわり氷)と板氷、どっちが冷えるの?」「保冷剤って本当にコスパがいいの?」
そんな素朴な疑問を、それぞれの強み・弱みを比較表で分かりやすく解説します。
また、飲み物をキンキンに冷えた状態をキープする、プロ直伝の組み合わせ技も紹介します。
目次
1.一目でわかる!ロックアイス・板氷・保冷剤3つの比較表
早速、ロックアイス・板氷・保冷剤の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
まずはこちらの比較表をご覧ください。
|
保冷の種類 |
冷却の速さ |
長持ち度 |
コスト・手軽さ |
|
① ロックアイス |
★★★ |
★☆☆ |
★☆☆ |
|
② 板氷 |
★☆☆ |
★★★ |
★☆☆ |
|
③ 保冷剤 |
★★☆ |
★★☆ |
★★☆ |
最も溶けるスピードが速いのはロックアイスです。
その一方で、板氷や保冷剤は長持ち度が高くなっています。
なぜこれだけの差が生まれるのでしょうか?
1-1.空気に触れる表面積が多いほど氷は溶けやすい
ロックアイスのほうが、板氷よりも溶けやすいのはなぜでしょうか。
理由は「空気に触れる表面積の違い」です。
ロックアイスは、氷の体積と比較して空気と接触する「表面積」が広いです。
そのため、温かい空気に冷気が奪われてしまい、溶けるのも早くなります。
板氷や保冷剤は、空気に触れる面積が少ない為、温度上昇は緩やかです。
わかりやすい例としては「かき氷」です。
かき氷用の大きな氷は、外に出していてもなかなか溶けません。
しかし、削った状態になるとすぐ溶けてしまいます。
空気に触れる面積が多ければ多いほど、冷気は空気によって奪われてしまうため、氷も溶けやすくなるのです。
1-2.ロックアイスは保冷向きではないの?

溶けやすいと聞くと、ロックアイスは保冷に向いていないように思います。
たしかにロックアイスは、長時間保冷するのには向いていません。
しかし、物を冷やすスピードは断トツで1位。急速冷却に効果を発揮します。
例えば、クーラーボックス内の予冷や、ぬるい缶ビールやジュースを大至急冷やしたい時などです。
また、ロックアイスは、そのまま飲み物に入れられるのも大きなメリットです。
「保冷のため」というよりは、「保冷のための準備」や「急遽冷やしたい時」に使うのが正解と言えるでしょう。
2.どれを選ぶべき? シチュエーション別の正解
ここからは、シチュエーション別に、ロックアイス・板氷・保冷剤のどれを選ぶのが正解なのかをお伝えします。
2-1.「ロックアイス」がベストなケース

ロックアイスは、急速冷却が得意です。
そのため、飲み物をすぐに冷やしたいときや、クーラーボックス内を早く冷やしたい時に大活躍します。
クーラーボックスの保冷力を最大限引き出すには、まず「予冷」が重要です。
キャンプに行く前にクーラーボックス内部の温度を下げることで、保冷時間にも大きな差が出ます。
ロックアイスを上手に活用して、クーラーボックスの保冷力を高めましょう。
さらに、食材同士にできてしまう「隙間」を埋めるときにも便利です。
クーラーボックス内の隙間が少なければ、それだけ保冷効果も高くなります。
ただし溶けやすいため、庫内が水浸しになりやすいので、その点は注意しましょう。
予冷や隙間を埋めるなど、クーラーボックスの保冷効果を高める方法についてはこちらもご確認ください。

もう失敗しない!クーラーボックスの保冷力を最大限引き出す方法
記事はこちら2-2.「板氷」がベストなケース

3つの中でも圧倒的に保冷力が長持ちします。
そのため、一泊二日以上のキャンプや、釣り、真夏の長時間移動で活躍します。
クーラーボックスの底に敷いておくと、全体の温度を低く保てます。
袋に入れたままなら、溶けても水が袋の中に残るので、庫内が水浸しになりません。
ただし、クーラーボックス内を事前に冷やす際は、ロックアイスより時間がかかる点はデメリット。
また隙間を埋めにくいので、食材を先に冷やしておいて食材同士に冷やしあってもらうなどの工夫も必要です。
2-3.「保冷剤」がベストなケース

保冷剤は冷え方と持続時間のバランスが良く、キャンプ、BBQ、日常の買い物でも使いやすい万能型となります。
初期費用はかかりますが、何度も繰り返し使えるため、一番エコで経済的なのも大きな魅力です。
ただし、事前の冷凍に時間がかかる点には注意が必要です。
完全に凍結するには、1日~2日ほどかかってしまいます。
特に強力なタイプは、冷凍庫の温度設定を最強(マイナス20℃)にセットする必要があります。
庫内がマイナス20℃以下になっていないとなかなか凍結しませんので、気をつけましょう。
また、氷点下タイプ(強力タイプ)の保冷剤は、食材が凍ってしまうことがあります。
使用する際は、野菜や肉に直接触れさせない工夫が必要です。
冷やしたいものによって、冷やせる温度帯を選ぶようにしましょう。
2-4.どれか一つではなく場合分けして賢く使うのが「正解」
3つそれぞれ特徴が異なるため、場合分けして使うのが「正解」になります。
予冷をロックアイスで行って、長期間の保冷は板氷や保冷剤を使うなど、使い分けしましょう。
そして保冷力だけで選ぶと、どうしても氷点下まで冷やせる強力な保冷剤を選びがちですが、これは賢いやり方ではありません。
冷却性能が高い保冷剤ほど、溶け出す温度も低く、短時間で熱を吸収しやすいため、持続時間も短くなります。
「何をどのくらい冷やしたいのか」を決めると失敗しにくくなりますので、表を参考にしてみてください。
|
目的 |
向いている物 |
向いている用途 |
|
急いで冷やしたい |
ロックアイス |
クーラーボックスの予冷、飲み物の急速冷却 |
|
冷凍のものを冷やしておきたい |
-15℃前後の氷点下保冷剤 |
アイス・冷凍食品の持ち運び |
|
とにかく長持ちさせたい |
大きな裸氷・板氷 |
長時間保冷・宿泊ありのキャンプ、釣り |
|
冷え方と持続時間のバランス重視 |
-5℃前後の業務用保冷剤 |
肉や魚の鮮度保持や釣り |
|
手軽さ重視 |
コンビニやスーパーの板氷 |
急な釣行・買い足し用 |
|
コスパ重視 |
0℃保冷剤・ペットボトル氷 |
飲み物・日帰りレジャー |
3.保冷力が格段にアップ!組み合わせの『裏技』
せっかく高性能なクーラーボックスを買ったなら、性能を最大限に引き出したいですよね。
クーラーボックスをうまく使うための、保冷剤の組み合わせ方をご紹介します。
3-1.板氷または保冷剤+ロックアイス
冷たい空気は上から下に伝わるので、保冷剤も食材の上に配置するのが最も効果的。
とはいえ、大きな板氷や保冷剤を上に配置すると中の食材が潰れてしまいそうで心配ですよね。
そんな時は、板氷や保冷剤を底に敷き、食材の隙間にロックアイスを詰めるのがおすすめ!
ロックアイスが庫内を素早く冷やし、その冷えた空気を板氷や保冷剤が持続させます。
上手に組み合わせることで、クーラーボックスの性能を最大限に引き出すことが出来ますよ。
3-2.反則技!?凍らせた飲み物や食材で保冷効果UP!!
常温の食材を入れると、食材を冷やすために保冷剤や氷が消費され、溶けてしまいます。
そこでおすすめなのが、事前に飲み物や食材をしっかり冷やしておくこと。
食材同士がクーラーボックス内で冷やし合い、保冷効果がより高くなります。
そして飲み物や食材そのものを凍らせて、保冷剤代わりにしてしまうとさらに効果UP!
例えば凍ったペットボトルや、飲み物を入れたトライタンボトルを凍らせておけば、小さい板氷のような役割を果たします。
二泊以上キャンプをするなら、2日目用のお肉などの食材も凍らせて持って行くのもおすすめです。
2日目には、ちょうど良い感じで解凍されているはずですよ。
もちろん、凍らせた食材以外にも氷や保冷剤を入れておいてくださいね。
一緒に入れておいた氷や保冷剤も、より長持ちするようになるので、ぜひお試しください。
まとめ:上手に選べばクーラーボックスの保冷効果を最大限に引き出せる
保冷に使うものを目的に合わせて上手に選べば、クーラーボックスの保冷効果も最大限に引き出すことができます。
こちらの記事を参考に、使い方や保冷に使用するものの見直しをしてみてください。
賢く使って、暑い夏を乗り切りましょう!
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