ベランピングは、自宅のベランダにアウトドアテーブルやチェアを置いて、気軽に非日常感を楽しめるアウトドアスタイルです。
遠出せずに屋外の開放感を味わえるため、忙しい日常でも気分転換をしやすく、家族時間や一人時間の充実にもつながります。
アウトドア初心者も上級者もすぐに始めやすいのがベランピングですが、マンションと一軒家では楽しみ方や注意点が異なります。
住宅タイプに合わせてレイアウトやアイテムを選び、居心地のよい空間を作り上げたいところです。
当記事では、ベランピングに必要なアイテムや住宅タイプ別の工夫など、快適に楽しむためのポイントを解説します。
ベランピングに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
1. ベランピングとは
ベランピングとは、「グラマラスキャンプ(豪華なキャンプ)」という意味の「グランピング」から派生しました。
「ベランダ」と「グランピング」を組み合わせた造語です。
自宅のベランダにアウトドアギアを並べて、手軽に日常にアウトドア要素を取り入れて楽しむ過ごし方を指します。
遠出をせずに屋外の開放感を得られるため、気分転換にも、家族時間の充実にもつながりやすい点が魅力です。
テントやタープを建てる必要もなく、食べ物や飲み物も家からすぐ出せる為、初心者にとってもハードルが非常に低い点も嬉しいポイント。
イスやラグを置いて隙間時間にリラックスしたり、夜間はライトで雰囲気を演出するだけでも、気分を変えることが出来ます。
自宅にいながら手軽にアウトドア気分を味わるうえ、楽しみ方にも決まりはありません。
自分にとって心地良い理想の過ごし方を追求できるのも、大きなメリットです。
コロナ禍での外出規制の中、「おうち時間」を楽しむために創意工夫した中で流行りましたが、現在も継続して楽しむ方も多いです。
1-1. ベランピングとグランピングの違い
ベランピングは自宅のベランダで楽しむスタイルです。日常の延長で気軽に楽しめる体験になります。
グランピングはキャンプ場などの屋外施設で、宿泊や自然でのアクティビティが楽しめる非日常体験です。
大型テントの中に、ホテルのような設備が備えられています。
グランピングではテント設営や食事の準備などの煩わしさがなく、キャンプ経験のない人も気軽に楽しめるのが魅力。
キャンプに必要な設備が最初からすべて揃っており、後片付けが不要な施設もあります。
「グラマラス(豪華)なキャンプ」という言葉の通り、テント内も非常に豪華になっており、まるで王様の様なキャンプが楽しめます。
ただし、グランピングはホテル宿泊と同様で、サービス料も含まれるため、安くても一人当たり一回一万円ほど費用がかかります。
ベランピングは、道具の購入費用はかかりますが、一度揃えてしまえば追加費用はかかりません。
食材も、自宅の物を使ったり、スーパーで購入して来るだけなので、一回当たりの費用もグランピングより安く抑えられます。
ベランピングの方が、準備の手間やコストも小さく、初心者でも取り入れやすいと言えるでしょう。
ベランピングのメリット
ベランピングには、非常にたくさんのメリットがあります。
キャンプ場やグランピング施設のように、チェックインやチェックアウトの時間を気にする必要はありません。
また「キャンプ場で起こりうる問題」も、ベランピングなら解決できるケースも多いです。
2-1. テントを設営しなくてもいい
初心者はテントの設営も一苦労することが多いです。
憧れのカッコいいテントを買ったものの、説明書や動画を見ても分かりにくく、初めてだと設営に一時間近くかかることもあります。
ベランピングなら、テントを使わなくてもよく、雨の日も気にならないため、自由度が非常に高くなっています。
2-2. 虫がほとんど気にならない
キャンプが嫌がられる理由の中の一つが「虫がいること」ですが、ベランピングならほとんど気になりません。
都会に住んでいる方は、そもそも虫が苦手という方も多く「野外に出ること」すら嫌がられることも多いです。
また、自然の多い環境下では、アブやブユ、ムカデやマダニなどの危険害虫にも気を配らなければなりません。
ベランピングなら、せいぜい蚊やコバエ対策で済みます。蚊取り線香や駆除用のスプレーを用意すればよいので、気楽です。
2-3. 水場の問題がない
女性が特にキャンプを嫌がる理由が、水場の問題です。
キャンプ場は、トイレ、シャワー等の設備が整っていないケースも多く、洗い場はお湯が出ないところも多いです。
その点、ベランピングは自宅のトイレが使えるので、全く気にする必要はありません。
シャワーもお風呂も、自宅で済ませられるので衛生面も安心です。
洗い物も自宅の給湯器が使えるので、汚れも落としやすく、冬場も安心です。
2-4. 寝心地が気にならない
キャンプではマットやコットなどを利用しますが、自宅のベッドとは寝心地が大きく異なります。
また屋外の為、外から聞こえる音が気になって「なかなか眠ることが出来なかった」という方も。
その点ベランピングは、自宅のベッドや布団で眠ればいいので、そんな心配は無用です。
2-5. 自宅の電気が使える
キャンプ場で電気が使いたい場合は、AC電源付きのサイトを予約しなければなりません。
ベランピングなら、自宅の電源が使えるため、電気ストーブやホットカーペットなども使えます。
電飾を付けるのも簡単で、キャンプ場では出来ない楽しみ方も可能です。
3. ベランピングに必要な基本アイテム
ベランピングを快適に楽しむためには、くつろげる座面づくりや雰囲気づくりが大切です。
自宅のベランダは広さや形が限られているため、用途に合わせてコンパクトな家具や照明を選べば、空間を有効活用できます。
ここでは、ベランピングのために必要なアイテムを紹介します。
3-1. ラグ・マットや人工芝
ベランダの床部分は、コンクリートになっており、そのままだとアウトドア気分に欠けます。
コンクリート床はそのまま座ると冷たく硬いため、厚みのあるマットを使って快適な場所を作りましょう。
最も簡単なのが、ベランダの床にラグやアウトドアマットを敷くこと。
座りやすく居心地の良いスペースを作れ、ピクニックの様な気分が味わえます。
スペースの広さに合わせて人工芝を敷けば、自然の中のような子供も遊べるステキな空間になり、写真映えも期待できます。
ただし人工芝を敷く場合は、水はけのよさ(排水性)が重要になります。
芝の下が湿ってカビたり、隙間にゴミが入ると害虫が出る可能性があるため、排水性が良く乾きが早い物を選びましょう
芝が寝たままだと水はけも悪くなるため、デッキブラシでの定期的な掃除と乾燥が必要です。
2-2. チェアやテーブルなどの家具
チェアやテーブルは、ベランピングの使い勝手を左右するアイテムです。
ベランダに置くだけで、一気にアウトドア気分が高まります。
ベランピングの際は、省スペースでも設置しやすい折りたたみチェアやローテーブルを選びましょう。
軽量なものなら、必要に応じて簡単に配置を変えられ、狭いベランダでも快適に過ごせます。
収納しやすい家具を選べば、使わない時も省スペースで保管できます。
チェアとテーブルは、目的に合わせて選びましょう。
▼くつろぐ、読書、昼寝をする場合
ベランダでゆっくりくつろいだり、読書をするだけなら、ロースタイルのリクライニングチェアがおすすめ。
飲み物を置いたり小物が置けるサイドテーブルを設置すれば十分でしょう。

▼食事を楽しむ場合
ベランダで食事が楽しみたいなら、材料や飲物を取りに行く事も多くなるため、立ち座りが楽なチェアがおすすめです。
テーブルは食材や食器が置けるように、天板面積が広めの物を選びましょう。
ベランダの面積に合わせて、大きすぎる物を置かないように注意が必要です。
屋外は日差しや湿気の影響を受けやすいため、出しっぱなしにしないようにしましょう。
劣化が早まり、せっかく購入した道具が台無しになります。
使った後は片づける癖を付けましょう。
3-3. 夜間用のランタンやライト
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夜のベランピングには、雰囲気をつくる照明が欠かせません。
ランタンやLEDライトを用意すれば、柔らかな光が空間を包み込み、特別感のあるリラックス時間を演出できます。
ベランダで使うときは安全性の観点から、炎を使わない電池式や充電式ランタンがおすすめです。
災害時にも使えるため、備えとしても非常に優秀です。
明るさを調整できるタイプなら、読書向きの光からムード重視の柔らかな光まで幅広く使えます。
どうしてもキャンドルランタンやオイルランタンを使いたいのであれば、安定性の高い物を選びましょう。
炎のゆらぎを再現するLEDランタンなどを選ぶのも賢い選択です。
自宅の電気が使えるので、電飾を楽しむのも簡単です。
ガーランドライトを手すりに沿わせれば装飾効果も高まり、写真映えする空間づくりが可能です。
3-4. 快適性を高めるプラスアルファのグッズ
季節に合わせて、快適さを増すためのグッズを用意すると、ベランピングの満足度がさらに高まります。
夏はポータブル扇風機や遮光シェード、虫除けグッズがあると過ごしやすくなります。
冬はチェアに合わせたクッションや温かいカバー、ブランケットや湯たんぽで、暖かさを補うことが出来ます。
目的や季節に合わせて必要な物を追加すると、自宅とは思えない快適な空間に仕上がります。
4. 住宅タイプ別ベランピングの楽しみ方
ベランピングは住宅の種類によっても楽しみ方が変わります。
マンションではスペースや管理規約を踏まえつつ、限られた面積を上手に演出する工夫が重要です。
一方、一軒家は比較的自由度が高く、広さを生かしたレイアウトや季節ごとのアレンジもしやすくなっています。
それぞれの特徴を理解して、無理のない快適なベランピングを楽しみましょう。
4-1. マンション
マンションでは管理規約により火気使用・煙・臭いの発生行為は禁止されている場合がほとんどです。
実際に消防に通報されたり、契約解除や強制退去を告げられるケースもあるため、ベランダでの調理などはまず出来ないと考えましょう。
家のキッチンで作った料理をベランダに運んで、外で食べるだけでもアウトドア気分は十分味わえます。
照明はLEDランタンなど安全性の高いものを選びます。
手すりから外へ物が落ちないように注意し、隣室や上下階など、ご近所迷惑にならないよう音漏れや、においにも配慮しましょう。
マンションのベランダは広さが限られているため、コンパクトな道具を組み合わせると快適に楽しめます。
チェアは軽量かつスリムなタイプを選び、必要に応じて配置を変えられるようにすると、窮屈さを感じにくくなります。
4-2. 一軒家
一軒家のベランダは比較的広めに設計されているケースが多く、レイアウトの自由度が高い点が魅力です。
チェアやテーブルをゆったり配置できるため、くつろぐスペースと、読書・食事を楽しむエリアを分けて使うこともできます。
敷地内であれば目隠しフェンスやシェード、小さめのワンタッチテントやポップアップテントの設置も可能です。
周囲の視線を気にせず、リラックスしやすい環境を整えられます。
屋外用の照明やグリーンを取り入れると、自然を感じる空間を作ることが出来て、夜も落ち着いた雰囲気で過ごせます。
一軒家なら、アウトドア用のバーナーを使用した調理なども可能です。
ただし自宅とご近所の敷地が近い場合は、料理の際のにおいや煙には注意しましょう。
特に日中は、洗濯物ににおいがついてしまうなど、トラブルの元です。
都会では、煙があがったことで消防や警察に通報されたケースもあります。
電気が自由に使えるので、ホットプレートを使うなど、煙が上がらない工夫をしましょう。
自宅と隣家の距離が離れていれば、そうした心配はほとんどありません。火災にだけ注意しましょう。
5. 狭いベランダでベランピングを楽しむコツ
狭いベランダでも、工夫次第で心地よいベランピング空間をつくれます。
限られたスペースを有効に使うために、ソロキャンプ用の薄手のラグや折りたたみマットを敷いてみましょう。
座る場所が確保しやすく、圧迫感が軽減されます。
ファニチャーは動線が確保しやすいよう、サイズを最小限に抑えたローチェアや小型テーブルを選びましょう。
縦のスペースを活用することもポイントです。
壁面にハンギングプランツやフック式ライトを配置すれば、床を邪魔せずにアウトドアの雰囲気が高まります。
無理に調理用のテーブルを用意せず、チェアとサイドテーブルだけにして、おつまみを置くだけでも十分です。
狭さを前向きに捉え、必要な物だけを厳選することで、落ち着いた「自分だけの屋外空間」を作りましょう。
まとめ
ベランピングは、自宅にいながらアウトドア気分を手軽に味わえる点が大きな魅力です。
床面づくりや家具の選び方、照明の使い方を工夫するだけで快適なリラックス空間をつくれます。
マンションでグランピングを行う場合は、管理規約やスペースの制約をきちんと確認してから、道具やLED照明を揃えましょう。
一軒家では広さを生かしてゾーニングや装飾を楽しむことができるので、季節に合わせたアレンジの幅も広がります。
狭いベランダであってもコンパクトな道具や、縦のスペースを活用すれば、圧迫感のない空間が作れます。
ベランピングはいつもの生活に自然な楽しみを加え、日々のリフレッシュにも役立つスタイルです。
自宅の環境や目的に合わせてアイテムを選び、豊かなアウトドア時間を作りましょう。




