

この夏はキャンプやBBQなどのアウトドアレジャーを楽しもう!と思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に外せないアイテムが、クーラーボックス。
でも「保冷力抜群と書いていたのに、すぐに氷が解けた…」という経験はないでしょうか?
もしかしたら「正しい使い方」をしていないからかもしれません。
そこで今回は「クーラーボックスの正しい使い方」についてお伝えします。
使う前にボックス内を冷やす
「常温のクーラーボックスに、今スーパーで買ってきたものを氷と一緒に入れてしまおう!」
…実はこれ、保冷効果を下げてしまう落とし穴なんです。
冷蔵庫を買い替えたとき、庫内が十分に冷えてから食材を入れるのと同じで、クーラーボックスも使う前に冷やす必要があります。温かい状態のクーラーボックスに氷を入れると、庫内の温度を下げるために氷が溶けてしまい、保冷効果が落ちてしまいます。
そこでおすすめなのが、クーラーボックスの『予冷』です。
キャンプに行く前日の夜から保冷剤や氷を入れておき、ボックス内部の温度を下げるようにしてください。
特に夏場は、予冷の有無で保冷時間に大きな差が出ます。絶対やっておきましょう。
食材も冷やしておく
せっかく予冷して保冷効果を高めても、常温の食材を入れてしまうと、今度はその食材を冷やすために保冷剤や氷が消費され、溶けてしまいます。
クーラーボックスに入れる前に、食材もしっかり冷やしてから、出発直前に入れましょう。
食材自体が冷たい状態なら、中の温度も下がりやすく、保冷効果もあがって効率的ですよ。
保冷剤代わりに、凍らせたペットボトルを入れておくのもおすすめです。
なるべく隙間を作らないようにする
『冷凍庫は隙間なくぎっしり詰めた方が良い』
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
食品同士が保冷剤の役目を果たし、お互いを冷やし合う効果があるからだそうです。
クーラーボックスも、食材同士に冷やしあってもらうよう、隙間が空かないように詰めましょう。
隙間が出来てしまうようなら、保冷剤や氷を入れるなど、なるべく空間を作らないようにしましょう。
空間が多いと、開け閉めのたびにクーラーボックス内の冷気が外に逃げて、暖かい空気がその空間に入り、保冷力が落ちてしまいますよ。
保冷剤の置き方も工夫する
クーラーボックスに欠かせない保冷剤ですが、冷たい空気は上から下に伝わるので、食材の上に配置するのが最も効果的。
野菜や果物などは、型崩れしない容器に入れるなどして、保冷剤でつぶさないように工夫しましょう。
側面や底面にも保冷剤を置いて「サンドイッチ」状態にすると、さらに保冷効果が上がります。
日陰に置く・高温の場所を避ける
どんなに性能の高いクーラーボックスでも、直射日光を受け続けると、クーラーボックス自体が熱を持ってしまいます。
内部にもその熱が影響してしまうため、保冷力を持続させることが困難になります。
タープの下や、ツールームテントのリビングスペース(前室部分)、木陰に置くなど、直射日光を避けましょう。
私たちが思う以上に、クーラーボックスは外気からの影響を受けやすいです。
車内が暑い状態で、トランクに積むのはやめましょう。
車に積む際は、クーラーで車内が十分涼しくなってから積むようにしてくださいね。
地面に直置きしない
夏場は特に、地面も熱くなっています。
直置きしてしまうと地熱の影響を受けて、クーラーボックス内の温度もあがります。
そうなると、予冷や食材を冷やしておくなどの前準備が、全部台無しです。
クーラースタンド等を活用して、クーラーボックスの底面が直接地面につかないようにしましょう。
クーラースタンドがあれば、クーラーボックスの底面も汚れず衛生的に使えます。
開閉や中身の出し入れもスムーズになりますよ。


開け閉めは最低限に
「冷蔵庫を何度も開閉しないで!開けっぱなしにしないで!」
…なんて怒られたことはありませんか?
これは冷蔵庫を開けっぱなしにしたり、開閉回数が多いと、庫内の温度が上がってしまうからだそうです。
同様にクーラーボックスも、頻繁に開閉したり、開けっ放しにすると、冷気が逃げてしまいます。
中の物を取り出すときは、使う分をまとめて出しましょう。
飲み物を頻繁に出す場合は、『飲み物専用クーラーボックス』を用意しておき、食材と分けておくのがおすすめです。
クーラーボックスの性能を活かせるかどうかは、あなた次第。
ご紹介した方法を参考に、正しい使い方をすれば、もう「氷がすぐ溶けた!!」なんてガッカリすることも減りますよ。
保冷効果を最大限に引き出して、楽しい夏にしてくださいね!